ブログ版 フットハットがゆく!
『フットハットがゆく!』はMK新聞連載中のエッセイです


病院のサムライ、


2011.6.23 の状況を思い出して。

昼までは集中治療室にいまして、その頃に石田くんが見舞いに来てくれましたが、僕は薬でもうろう状態だったのでなにをしゃべったか覚えていません。元々病院に行くことを強く進めてくれたのも石田くんですし、手術前にも家族で来てくれたので、退院したら、なにか美味しいものでもお返ししたいです。おうちがお肉屋なので、魚系がイイですね。

尿管や心電図を外し、昼からは一般病棟に移りまして、まだ、他の管がもろもろつながっていて痛々しいところに会社の面々が来てくれました。女子一人、男子三人の組み合わせで、TarboさんとNiccyが並んで立っているのをみると、猪八戒(ちょはっかい)と沙悟浄(さごじょう)に見えて、他の面々も人数のバランスから、西遊記やん!とかひそかに思っておりました。

TarboさんはNIccyといると猪八戒に見えますが、石田くんといるとC-3POとR2-D2のコンビに見えるという、これを僕はTarbo七変化と呼んでいます。

面会後も基本的にはひたすら寝ておりました。寝て回復するのが一番と思い、痛みどめと睡眠薬をその都度もらいました。

肺にはチューブがまだ刺さっており、管の先はプラスチックの医療ケースと繋がったまま、トマトジュースにそっくりな液体を肺から排出しつつ、トイレに行く時などはそのプラケースと点滴のバーを持ったままヨタヨタ移動するわけです。自分のその姿を鏡で見ると、けっこうわらけました。僕は髪をサムライのように束ねていますので、立ち姿の雰囲気的には、和装姿に、右手に槍、左手に箱提灯(はこちょうちん)、腰に脇差し、というイメージですが、実際に鏡に写るのはヨレヨレの病院浴衣姿に、右手に点滴バー、左手にトマトジュース入りプラケース、腰上に肺に刺さったチューブという…。これがほんまの脇差しやー、とか思い始めると、やはり、自分じゃなくてもわらけると思います。ちなみにサムライはビシッとふんどしをしめるものですが、僕はまだ尿管を抜いたばかりだったのでオシメをつけていました…。


まぁ、僕はこれまで半月板損傷、痔、眼底神経症などで入院をしたことがありますが、全て命には関わらない病気や怪我でした。今回初めて「命に危険のある」病気を経験し、いろいろ思うこともありました。ゆううつになる気を紛らすために茶化した文章にはしていますが、それらの経験を今後の人生に生かして行きたいと思います。


つづく


……………
塩見多一郎
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