ブログ版 フットハットがゆく!
『フットハットがゆく!』はMK新聞連載中のエッセイです


重さは変わる

前回からのつづき。

デジタルの二択が0か1であることに対し、人間(アナログ)の二択は天秤(てんびん)である。

というのも、天秤によって計れる重さも違うし、時により釣り合ってしまう事もあるという曖昧さが、やはり人間らしいと思うのです。


ところで、鉄1kgと綿1kgはどちらが重いか?

というクイズがありますが、これは両方とも1kgなので天秤にかけると釣り合います。


でもその時釣り合ったものを、何日か後に同じ様に天秤に乗せても、釣り合うかどうかは分かりません。

空気が乾燥していたら、綿の水分が抜けて軽くなるでしょうし、湿気ていたら空気中の水分を綿が吸って重くなるので、天秤は傾いてしまうでしょう。

ようするに、状況はどんどん変化するので、デジタルのように一度出た結果が永遠ではない、という事です。

鉄だって長い時間がかかれば錆びますし。


絶対的な重さを誇ったもの、何と天秤にかけても絶対に勝ったもの、

が、

ある時期からその重みが次第に軽くなり、必ずしも絶対的なものではなくなる事もあります。


プライド、ポリシー、好きな人…

経験値から変化するものもあれば、体力で変わるものもありますね。


20m先の青の点滅信号。昔ならダッシュで渡り切りましたが、今はそのダッシュがしんどいので、次の信号を待ちます。

少しでも早く目的地へ!

という重りは、若い頃よりは軽くなっています。


つづく

………………
塩見多一郎
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