ブログ版 フットハットがゆく!
『フットハットがゆく!』はMK新聞連載中のエッセイです


青い目の少女





今日捨てた、この絵です。


僕が物心ついた時から、

二階の踊り場の柱の上の方に飾ってありました。

かれこれ最低でも37~8年は、

そこにあったことになります。


3、4才の頃の僕は、

この家に来るたび、

この少女が怖くて怖くて仕方ありませんでした。


人の目の色が青い、という時点で、

恐怖の対象でした。



それから成長して、高校時代、

この家に住むことになりましたが、

その絵がそこにあることを思い出すまでに何年もかかりました。

背が伸びて、柱の上のその絵に、

目線が近付いたにもかかわらず、

その存在に気付かなくなっていたのです。



今日、初めてその絵を柱から外し、

この手にとって見て、


なんて軽く、ちゃちなんだ。


と思いました。


大量生産された、

おもちゃみたいな絵です。




でも、40年近くもそこにいて、

3才の僕も、

高校時代の僕も、

30代、40代の僕も見てきた絵なんだと思うと、

やはり捨てる時、




手を合わせました。






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